内丹の流行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:00 UTC 版)
宋代になると、金丹が衰え内丹が盛んなった。内丹とは瞑想などを通じて体内の気を練って体の中に金丹を生み、不老長寿に至る方法論である。過去の金丹が莫大な出費を要するうえに失敗に終わったのに対し、自己の身体のみを用いる内丹は誰でも取り組めるため、多くの本が出版されて手軽なものとして広がった。内丹も当初は2系統があり、ひとつは「気」の修練を重視し肉体的な不老不死を目指す「命宗」、もうひとつは「神性」の修練に重きを置く「性宗」であり、こちらは禅の思想に近い。やがて性宗が優勢になり、道教は内面化・精神化の傾向を強めてゆく。
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