兵法書『兵法三十六』の記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:27 UTC 版)
「瞞天過海」の記事における「兵法書『兵法三十六』の記述」の解説
中国の兵法書『兵法三十六計』では、その第一計に挙げられ、「備え周ければ則ち意怠り、常に見れば則ち疑わず。陰は陽の内に在りて、陽の対には在らず。太陽、太陰なり。」(備周則意怠、常見則不疑。陰在陽之内、不在陽之對。太陽、太陰。)と規定されている。つまり「(人の性質として)準備が周到に整えば(かえって)油断が生まれ、常に目にする事柄には疑いを持たなくなる(これを利用して敵を騙すのである)。陰は、陽の中にこそ存在するのであり、陽の正反対にあるのではない。太陽・月の関係と同じである」という意味である。 何度も繰り返して、または日常的に、見せかけで物事を行い、敵がその行ないを見慣れて警戒心を懐かなくなるようにし、敵の油断を招く偽装作戦である。
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