名棋戦

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名棋戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/06/04 08:42 UTC 版)

名棋戦（めいきせん）とは1974年（第1回）～1980年（第7回）まで開催されていた、共同通信社主催のプロ将棋の公式棋戦。棋王戦の予選としての役割も兼ねB級2組以下の棋士が参加^[1]。1981年以降は棋王戦と統合された。前身は、1957年（第1回）から1973年（第17回）まで行われた古豪新鋭戦(C級棋士、三段が出場^[2])、さらにその前身は1955年（第1回）から1956年（第2回）まで行われた六、五、四段戦である。前身の2つの棋戦にはC級の棋士が参加し、同時期に同じ共同通信社主催で行われた九、八、七段戦、日本一杯争奪戦、最強者決定戦の下位ランクの棋戦としての扱いだった。1959年度からは三段の参加も認められた。

歴代優勝者

六、五、四段戦

優勝者一覧

回	年度	優勝者（段位・称号等は当時）
1	1955	加藤一二三五段
2	1956	神田鎮雄六段

古豪新鋭戦

優勝者一覧

回	年度	優勝者（段位・称号等は当時）	勝敗	準優勝者
1	1957	佐藤庄平四段	○	山中和正六段
2	1958	関屋喜代作四段	○	北村文男三段
3	1959	木村嘉孝四段	○	藤川義夫六段
4	1960	二見敬三六段	○	木村嘉孝三段
5	1961	大内延介三段	○	北村文男四段
6	1962	大内延介三段	○	高島弘光三段
7	1963	佐伯昌優五段	○	大原英二五段
8	1964	米長邦雄四段	○	木下晃三段
9	1965	賀集正三四段	○	木村嘉孝四段
10	1966	桜井昇五段	○	北村秀治郎七段
11	1967	中原誠五段	○	相馬清司三段
12	1968	桐山清澄四段	○	山口英夫五段
13	1969	北村秀治郎七段	○	関屋喜代作五段
14	1970	安恵照剛三段	○	大村和久六段
15	1971	菊地常夫三段	●○○	松田幹雄三段
16	1972	森安秀光五段	○	森安正幸四段
17	1973	森安秀光五段	○	伊藤果三段

名棋戦

優勝者一覧

回	年度	優勝者（段位・称号等は当時）
1	1974	田中正之[3]七段
2	1975	石田和雄六段
3	1976	若松政和五段
4	1977	佐藤大五郎八段
5	1978	青野照市六段
6	1979	谷川浩司五段
7	1980	北村昌男八段

脚注

1. ^ 『将棋八大棋戦秘話』（河出書房新社）P.149
2. ^ 『将棋八大棋戦秘話』（河出書房新社）P.147
3. ^ 後に「田中魁秀」に改名。

外部リンク

• 「九、八、七段戦」「六、五、四段戦」「日本一杯争奪戦」「古豪新鋭戦」「最強者決定戦」「名棋戦」：日本将棋連盟

表 話 編 歴 名棋戦
六、五、四段戦優勝者	1 加藤一二三 2 神田鎮雄
古豪新鋭戦優勝者	1 佐藤庄平 2 関屋喜代作 3 木村嘉孝 4 二見敬三 5 大内延介 6 大内延介 7 佐伯昌優 8 米長邦雄 9 賀集正三 10 桜井昇 11 中原誠 12 桐山清澄 13 北村秀治郎 14 安恵照剛 15 菊地常夫 16 森安秀光 17 森安秀光
名棋戦優勝者	1 田中正之 2 石田和雄 3 若松政和 4 佐藤大五郎 5 青野照市 6 谷川浩司 7 北村昌男
関連項目	共同通信社 最強者決定戦
B級2組以下の棋士が参加。名棋戦は棋王戦の予選として行われた。1980年（第7回）で終了。

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