全身用坐剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 00:14 UTC 版)
肛門坐剤の中には、全身作用を目的とするものがある。坐剤を用いる利点としては次のようなことがあげられる。 直腸下部から吸収された場合、門脈を通らずに全身血流にはいるため、肝臓の代謝の影響を受けることが少ない(初回通過効果を受けない)。また、経口投与と比べ消化管を移動する時間が短く、全身血流に到達するまでの時間が短いため、効果発現時間も速い。 消化管を通過しないため、消化酵素や腸内細菌の影響を受けることが少ない。 胃腸を直接刺激しないので胃腸障害が少ない。食事の影響を受けず、いつでも利用できる。 乳幼児や、嚥下障害のある者、痙攣や嘔吐を起こしている患者など、経口投与が困難な者にも投与できる。 味や臭いが気にならない。
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