全日空391便函館空港着陸失敗事故とは? わかりやすく解説

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全日空391便函館空港着陸失敗事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 16:21 UTC 版)

全日空 391便
事故機のエアバスA321-100(JA104A)
出来事の概要
日付 2002年平成14年)1月21日
概要 ウインドシアによる機体損傷
現場 日本函館空港
乗客数 87
乗員数 6
負傷者数 3
死者数 0
生存者数 93 (全員)
機種 エアバスA321
運用者 全日本空輸(ANA)
機体記号 JA104A
出発地 小牧空港
目的地 函館空港
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全日空391便函館空港着陸失敗事故(ぜんにっくう391びんはこだてくうこうちゃくりくしっぱいじこ)は、2002年平成14年)1月21日全日本空輸エアバスA321が最終進入中に激しいウインドシアに遭遇し、胴体後部を損傷した航空事故である。

事故の概要

小牧空港函館空港行きの全日本空輸391便は、函館空港に着陸するため滑走路12の進入灯上空を飛行中であったが、滑走路手前140メートル、対地高度約53フィートの地点でウィンドシア警報が作動したため回復操作を開始した[1]。 同機はエンジン推力を離陸最大推力にまで増加させる操作を行ったが、上昇力の回復が間に合わなかったため、13時3分ごろ、機体の後部が滑走路に接触した[2]。この際に機体のフレームや後部圧力隔壁、フロアビームに亀裂が入るなど損傷を受け、客室乗務員3人が軽傷を負った[3]。その後再び着陸を試み、13時20分ごろ函館空港に着陸した[1]

事故原因

国土交通省航空局は本件を「航空事故」に指定し、航空鉄道事故調査委員会が事故調査を行った。その後2003年9月26日に航空鉄道事故調査委員会は、ウインドシアに遭遇しエンジン推力を離陸最大推力にまで増加させる回復操作を行ったが、進入速度が低かったこともあり上昇力の回復が間に合わなかったためとする報告書を発表した[2]

事故機のその後

当該事故機は、後部圧力隔壁などを修理した後、路線に復帰し2006年6月まで運行機材として使用された後、リース会社に売却された。[4]

出典

  1. ^ a b 『全日本空輸株式会社所属 JA104A』(プレスリリース)航空・鉄道事故調査委員会、2003年9月26日、3頁。 
  2. ^ a b 『全日本空輸株式会社所属 JA104A』(プレスリリース)航空・鉄道事故調査委員会、2003年9月26日、48頁。 
  3. ^ 『全日本空輸株式会社所属 JA104A』(プレスリリース)航空・鉄道事故調査委員会、2003年9月26日、7頁。 
  4. ^ 機体記号 : JA104A (ANA) 航空機体ガイド”. FlyTeam(フライチーム) (2014年3月28日). 2023年12月6日閲覧。

参考文献


全日空391便函館空港着陸失敗事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 16:25 UTC 版)

全日空の航空事故およびインシデント」の記事における「全日空391便函館空港着陸失敗事故」の解説

2002年1月21日小牧空港函館空港行き全日空391便エアバスA321型機 (JA104A) が、13時3分ごろに函館空港着陸進入中、ウインドシア遭遇し機体沈下したために回復操作行ったが、機体尾部滑走路接触し機体フレーム後部圧力隔壁、フロアビームに亀裂が入るなど中破客室乗務員3名が負傷した当該機その後着陸復行により函館空港に無事着陸した詳細は「全日空391便函館空港着陸失敗事故」を参照

※この「全日空391便函館空港着陸失敗事故」の解説は、「全日空の航空事故およびインシデント」の解説の一部です。
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