全人格労働
全人格労働とは? 「全人格労働」とは、人生の一部であるはずの仕事に自分の全人生や全人格をつぎ込んでしまうような、破滅的な働き方をいう言葉です。産業医の阿部眞雄氏は2008年に著した『快適職場のつくり方 イジメ、ストレス、メンタル不全をただす』の中で、この概念を提示し、全人格労働が日本の社会に少しずつ広がっていると指摘しました。賃金やポストの上昇といった見返りが少ない職場が増えていることに加え、競争の激化や業績へのプレッシャー、解雇の恐怖などから、否応なしに過重労働に追い込まれ、仕事に人間らしさを奪われてしまう状態を表します。その結果、正しい判断ができずに道を誤ったり、心身を病んで休職・退職を余儀なくされたりする人も少なくありません。
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