優佳良織工芸館とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 施設 > 美術館 > 北海道の美術館 > 優佳良織工芸館の意味・解説 

優佳良織工芸館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/01 21:25 UTC 版)

優佳良織工芸館
施設情報
専門分野 染織工芸品(優佳良織)
建物設計 信建築設計事務所[1]
延床面積 約5,200m2
開館 1980年5月
所在地 070-8028
北海道旭川市南が丘3丁目1-1
位置 北緯43度46分19秒 東経142度18分30秒 / 北緯43.77194度 東経142.30833度 / 43.77194; 142.30833
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

優佳良織工芸館(ゆうからおりこうげいかん、英:Yukara Ori Craft Museum[2])は、北海道旭川市北海道伝統美術工芸村にあった工芸館。北海道の染織工芸品「優佳良織(ゆうからおり)」を展示していた。2016年12月に閉館となったが、後述のように再活用の動きがある[3]

歴史

開設

国際染織美術館雪の美術館とともに、北海道伝統美術工芸村の一部として運営されていた。1980年、染織工法を確立した木内綾により開館。同時に、それまでカタカナ表記だった「ユーカラ織」から漢字表記へと変更した。漢字の命名は棟方志功によるもの[4]

敷地面積は約85,000平方メートル、建物面積は約5,200平方メートル。館内は冬の雪をイメージした白土の壁、内部の木材も各展示室ごとに同一種の天然木で揃えられた[1]

1階には、テーマ展示・和の展示・洋の展示・インテリア展示・制作工程展示の5つに分けられ、2階には研究センターなど各種研究施設も併設されていた[1]

施設売却

運営会社である「北海道伝統美術工芸村」が債務超過に陥り、2016年12月1日に長期休館することとなった[5]。2016年12月12日、北海道伝統美術工芸村は旭川地方裁判所から破産開始決定を受けた[6]

優佳良織の生産が途絶えると危惧されたが、休館後の2018年5月には元職員が旭川市内に「優佳良織工房」を設立し、元織子職員2名とともに生産を再開している[7]

一方、施設については、2020年3月時点では旭川市内の財団法人が運営再開を前提に施設取得を検討していたものの、7月末には不動産取得税や施設の改修費用などの条件が折り合わず断念し、施設取得に関心を示す他の事業者も無い事から、施設存続に向けた動きは白紙化されたと報じられた[8][9]

2021年8月18日、ツルハホールディングスツルハ、エスデー建設の3企業が雪の美術館、優佳良織工芸館、国際染織美術館の3施設を共同取得することになった[10]。2022年2月に正式に売買契約が結ばれたが、ツルハは「立地条件からドラッグストア開業は難しい」として、優佳良織の伝統を生かした形での集客を前提に施設を運営する企業を探す方針を明らかにしている[11]

脚注

参考文献





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」から優佳良織工芸館を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から優佳良織工芸館を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から優佳良織工芸館 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「優佳良織工芸館」の関連用語

優佳良織工芸館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



優佳良織工芸館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの優佳良織工芸館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS