偽銘・改竄品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 15:45 UTC 版)
また、鍛冶平が銘を偽造・改竄した作品として、以下が確認されている。 太刀 銘 「五月六日友成」(嘉禎友成太刀)(重要文化財、静嘉堂文庫美術館収蔵) 銘にある「友成」は平安時代後期に活躍した刀工の一人であり、同時代の正恒と古備前派の双璧をなす名工として著名である。しかし、本作には元々鎌倉時代前期にあたる1237年(嘉禎3年)に作刀されたことを示す「嘉禎三.」の年紀銘があったことから、平安時代後期に活躍した友成とは別人の同名刀工によって造られたものとされている。本作は今まで徳川将軍家と縁の深い小石川伝通院に伝来していたが、刀剣商により明治時代初期に流出する。その際、鍛冶平によってより古い作品に見せかけるために「嘉禎三.」の年紀銘が潰された。
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