偽物・乱藤四郎について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 14:22 UTC 版)
2017年(平成29年)7月20日にヤフーオークションにおいて「名物・乱藤四郎」と謳った短刀が出品されていた。当初の設定金額は1万円であったが、7月25日時点で120件以上の入札が繰り返され、入札価格は300万円を突破していた。しかし、出品されていた「名物・乱藤四郎」は偽物であり、所有者の澤口宛てに問い合わせが来たことにより事態が発覚した。その後、日本刀剣博物技術研究財団によって「当方は一切関与しておりません」と告知が出され、出品者が取り下げをしたことにより事態が沈静化した。 本物と偽物の主な相違点として、刀に刻まれた「吉光」の銘の、『吉』の6画目が異なる点や、ハバキが本物であれば金無垢の埋忠二重ハバキであるにもかかわらず、偽物は一重ハバキであった。付属している昭和50年発行の重要刀剣指定書についても、指定書内の番号が別の刀の指定番号となっており、昭和50年時点の日本美術刀剣保存協会の会長は本間順治にも関わらず細川護立と記載されているなど不自然な点が多かった。 その後、日本刀剣博物技術研究財団はどういう訳か偽物・乱藤四郎を入手し、石川県河北郡津幡町にある倶利迦羅不動寺にて開催された展示会「見どころ学べる!目で観る刀の教科書展」において、2018年(平成30年)10月30日から7日間限定で本物と偽物が並んで展示された。
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