偽拓論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 14:33 UTC 版)
平成16年(2004年)、台北国立故宮博物院の発行する『故宮文物』に、阮鴻騫が自分の所蔵する張黒女墓誌の拓本を何紹基旧蔵本と比べ、その結果何紹基旧蔵本を偽物の石から取った拓本、つまり「偽拓」と判定した論文「張玄墓誌辨正」が発表された。 この偽拓論は福本雅一『書の周辺其の七・清朝編』(アートライフ社刊)で日本に紹介された。福本はこれを「反駁の余地なし」と見ているが、これに対し伊藤滋は『墨』186号において、自分が所蔵する模刻本と阮が所蔵する本とが全く同じものであること、また阮自身の書道史に関する知識があまりに乏しいことを指摘し、同論を否定している。
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