偏心型止め輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 23:08 UTC 版)
偏心型止め輪は、板幅が先端部にかけて細くなっているのが特徴であり、装着時には溝壁と先端のギャップ部を除いて、すべての面で接触している。 スラスト方向取り付けタイプ 穴および軸に加工した溝に平行して取り付けるタイプ。先端のラグ部が留めとして機能し、固定力を高める。重荷重に対応 ラジアル方向取り付けタイプ 軸に加工した溝に垂直方向に取り付けるタイプ。低荷重用。スラスト方向取り付けタイプよりも安価であり、製品要件によっては、スラスト方向取り付けタイプの代替品として使用可能。 溝加工不要タイプ 溝を加工する必要なく取り付けが可能なため、対応荷重は低い。一度取り付けると、取り外しは困難。 ベベル型・湾曲型止め輪 ベベル型止め輪は、止め輪外周部(穴用の場合)または内周部(軸用の場合)に15°からなる角度が加工されている点が特長。止め輪を嵌め込む溝にも対応する角度を加工することで、止め輪が溝にぴったりと嵌り、固定部品との間に隙間が生じず、固定部品が軸方向へと動く「アソビ」の発生を防ぎ、それに伴う騒音・振動などを防ぐ。 湾曲型止め輪は、止め輪がアーチ状となっているため、止め輪に荷重がかかる際には、荷重を押し返すよう機能する。構成部品の累積公差を補うのが特徴。
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