個人崇拝とブードゥー教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 14:52 UTC 版)
「フランソワ・デュヴァリエ」の記事における「個人崇拝とブードゥー教」の解説
周囲の人間に個人崇拝を浸透させたデュヴァリエは、ハイチという島国を体現した存在であると宣言するにいたった。デュヴァリエは土着的なブードゥー教を事実上の国教のように蘇らせ、ついでそれを政教一致のように政治利用した。つまりブードゥー教の司祭「フーガン」としてである。こうして自身をより大きな何かとして前面に押し出すとともに、黒い山高帽をかぶり、蝶ネクタイの黒い燕尾服を着て自らをブードゥー教の死神ゲーデ (Guede, Ghede)と重ねあわせてもいる。ついには「パパ・ドクはロア、イエス・キリスト、神その人とともにある」といったプロパガンダをおこなうにいたったが、当時から非常に有名になったのが、椅子に腰かけるパパ・ドクの肩に手をかけて立つイエス・キリストという構図で、そこには次のようなキャプションがつけられていた。「私が選んだのは彼だよ」。主の祈りをデュヴァリエへその信奉者が行うバリアントまで存在した。
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