価値との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/08 03:17 UTC 版)
物々交換では商品の交換比率は常に変動的、偶然的なものであるが、長期的に平均化すれば一定の安定した交換価値がある。すなわちすべての全く性質が異なる商品でも大きさが比較できる普遍的な価値が内在していると考えることができる。 例えば1キロの米と、1平方メートルの布が物々交換されると仮定する。この場合、米という商品1キロは布という商品1平方メートルと同じ交換価値を持つ。しかし、米と布の価値は性質が全く異なる商品であり、数量的には比較することが不可能であるはずである。この経済現象はすべての商品には普遍的・抽象的な価値を持っていると考えられる。したがってマルクス経済学ではこの普遍的な価値を最も根源的な「価値」と呼ぶ。
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