使徒ヨハネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 05:54 UTC 版)
「イエスの愛しておられた弟子」の記事における「使徒ヨハネ」の解説
実際のヨハネ福音書の著者が誰であれ、同書に登場する「イエスの愛しておられた弟子」あるいは「愛する弟子」は使徒ヨハネを指すものとされてきた。その根拠は次の2つである。 エイレナイオスによる伝承 エイレナイオスが2世紀後半に記した『異端反駁』によれば、彼が子供のとき師事していたポリュカルポスなどから、ヨハネ福音書が使徒ヨハネに由来すると聞いていたとのこと。これをもとにエイレナイオスは同書で「主の御胸によりかかっていた主の弟子ヨハネは、アジアのエフェソにいた時、彼の福音書を出した」と書いている。 使徒ヨハネがこの書には登場しないこと 共観福音書からはペトロに次ぐ弟子と目される使徒ヨハネは、ヨハネ福音書ではただ一ヶ所、「ゼベダイの子たち」として記されているのみで、使徒ヨハネの名前はいっさい出てこない。匿名の「イエスの愛しておられた弟子」はペトロと対になり登場することが多い。共観福音書を見れば、しばしば重要な場面でペトロ、ヤコブ、ヨハネの3人がイエスに同行する。『ルカによる福音書』、『使徒言行録』ではペトロとヨハネの2人が共に行動している。
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