使役されるピー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 15:36 UTC 版)
ピーは呪術師・バラモンの使い魔として使役される事もある。たとえば古代の攻城戦の際には呪術でピーの軍団をけしかけ、防衛側の守護霊の力を弱めることも行われた。また、有名な使い魔としてはグマーントーン(金嬰丸)がある。これは『クンチャーン・クンペーン物語』に登場し、主人公クンペーンが使役する。妊婦の腹を裂き取り出した男の胎児から作り出した人造の使い魔であり、強力な神通力を持ち、無色透明、嬰児の姿をし、人語を解する。さらに北部タイにはピー・モーヌンと呼ばれる霊がいるとされ、民間の占いに用いられる。糸にくくりつけた米団子の中にいるとされ、甑・鍋の上で揺らし、揺れ方の違いをこのピーからの託宣とみなす。さらに同様の占いの能力を持つものにピー・トゥアイゲーウがあり、コップを利用してコックリさんのような占いに用いる。
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