体や習性におけるデメリット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 09:54 UTC 版)
「ガー目」の記事における「体や習性におけるデメリット」の解説
水深の浅い場所には水生植物(ヨシなどの抽水植物、その他浮葉植物や沈水植物)が群生している場所も多く、体が大きく柔軟性に欠けるアリゲーターガーはそういった場所に入ることができない。または動きがかなり制限される。そのため在来種の魚は、一時的または長期的に、そうした場所に隠れたり逃げ込んだりすることもできる。同様の理由で、浅いまたは幅の狭い河川や水路、岩場、消波ブロック、沈んだ流木、倒木や船、護岸、杭や水中の立木が密集した場所、不法投棄されたゴミ(皮肉にもこうした物が水生動物に隠れ場所や産卵場を提供することがある)等に避難することもできる。例えば、ニゴロブナは障害物の多い場所を好むため、それほど生存が脅かされないと考えられる。ブラックバスやブルーギルは体も柔軟であり、大きすぎないことや幅が狭いことにより、そういった障害物の中でも難なく泳ぐことができる。 待ち伏せ型であるため、ほとんどの在来魚に比べ動きが鈍く、瞬発力も低い。従って前述のものと矛盾するようであるが、身を隠すことができない場所では、魚を捕まえることが難しいと考えられる。当然のことながら、身をひそめる場所のない沖合や開けた場所に逃れることもできる。また、ガーの仲間は他の肉食魚類に比べ、獲物をとらえることが得意でないため、多くの在来魚であれば襲われた場合も、十分に逃げ切ることができると考えられる。特定3種は、動きが素早く獰猛であるため、在来魚を容易に捕食してしまう。
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