佐渡ジオパーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/05 05:43 UTC 版)


佐渡ジオパーク(さどジオパーク)は、新潟県佐渡市の佐渡島全域をその範囲とするジオパークである[1][2]。活動は佐渡ジオパーク推進協議会がすすめている[3]。また、推進協議会の事務局は、佐渡市教育委員会社会教育課ジオパーク推進室が担当している。
沿革
2008年に糸魚川を含む全国7カ所が初めて日本ジオパークに認定されたことを契機に、佐渡のジオパーク構想が浮上[4]。2011年には佐渡市がジオパーク推進室を設置し、本格的に動き出した[4]。
2013年9月24日には、佐渡ジオパークが日本ジオパークネットワークの加盟認定を受けた[3][5][6]。ただし、2017年12月22日に日本ジオパーク委員会が実施した認定審査では、活用法の検討が不十分だったり、景観保全に課題があったりするという理由で「条件付き再認定」とされ、2年後の再審査が決定[7]。2019年の再審査では再認定となった[8]。
特徴
3000万年前から形成が始まった日本海の拡大を示す地層や、300万年前より始まった隆起の痕跡の地形や地層などが観察できる[1][9]。
エリアと主なジオサイト




広報
認定10周年を記念して2023年7月7・8日に記念講演会などを開催(於:アミューズメント佐渡)。佐渡出身の漫画原作者(元漫画家)の赤坂アカがパネルディスカッションに参加。書き下ろしのイメージキャラクターも作成[11]。
関連項目
脚注
- ^ a b c 小林巌雄、渡邉剛忠、池田雄彦、市橋弥生「佐渡ジオパーク」『シリーズ 大地の公園 中部・近畿・中国・四国のジオパーク』、古今書院、2015年、37頁、ISBN 978-4-7722-5282-9。
- ^ 川上紳一 編『見る知る学ぶ ジオパーク・国立公園でぐぐっとわかる日本列島』JTBパブリッシング、2024年、150頁。 ISBN 978-4-533-16057-8。
- ^ a b 斉藤美保、伊藤敏克、国司田拓児「島まるごとジオパークの佐渡、中高生は「ジオ部」で活動」『日本経済新聞』2024年12月6日。
- ^ a b 川崎友水「ジオパークに関心を 認知度アップ工夫 佐渡市、今秋認定めざす」『朝日新聞』2013年6月6日、新潟全県朝刊。
- ^ 佐藤真久、辻修次、山本隆太 編『ジオパークからはじめる地域づくり・人づくり』静岡新聞、2024年、196頁。 ISBN 978-4-7838-0372-0。
- ^ 角野貴之「日本ジオパーク、佐渡島選ばれる 「次は世界」関係者意欲」『朝日新聞』2013年9月25日、新潟全県朝刊、27面。
- ^ 原裕司「佐渡ジオパーク、条件付き再認定 保全など課題指摘、2年後再審査」『朝日新聞』2017年12月23日、新潟全県朝刊。
- ^ 古西洋「佐渡島、ジオパーク再認定 観光の目玉、歓喜と安心」『朝日新聞』2019年12月26日、新潟全県朝刊。
- ^ a b 佐渡の大地の見どころ - 佐渡市・佐渡ジオパーク推進協議会(アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ “市民講座並びに小中高等学校が実施する野外観察のための露頭調査(ジオサイト調査)および整備に関する事業”. 佐渡ジオパーク推進協議会 (2019年3月). 2021年5月2日閲覧。
- ^ “佐渡ジオパーク日本認定10周年記念式典イベント”. 佐渡テレビジョン. (2023年7月11日) 2023年10月1日閲覧。
“佐渡ジオパーク日本認定10周年記念事業(7/7、7/8)”. 佐渡ジオパーク (2023年5月31日). 2023年10月1日閲覧。
“佐渡ジオパーク日本認定10周年記念事業【告知】佐渡市の博物館等で、赤坂アカ先生グッズをプレゼント!”. 佐渡ジオパーク (2023年6月29日). 2023年10月1日閲覧。
外部リンク
- 佐渡ジオパーク 公式ウェブサイト
- 各地のジオパーク/佐渡ジオパーク 日本ジオパークネットワーク
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