低心拍出量症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 00:18 UTC 版)
スワンガンツカテーテルにより測定した心係数(CI)の低下は低心拍出量症候群(英: Low cardiac output syndrome、LOS)を示す重要な所見である。LOSの徴候を認める場合、まずは出血などの手術による合併症に対して対処を行う。また術前より使用しているβブロッカーの影響や内因性因子で徐脈になることもあり、必要に応じて心房ペーシングや心室ペーシングで管理する。低血圧時にはPCWPが低ければ容量負荷を行い、高ければドパミンなどのカテコラミンを使用し(場合によりドブタミンやアドレナリンも考慮する)、血圧が上昇し始めたら少量の血管拡張薬を使用する。正常血圧でPCWP、PAP、RAPが高い時はニトログリセリンやミルリノンなどの血管拡張薬を使用する。
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