低光度活動銀河核
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 03:57 UTC 版)
とかげ座BL型天体よりもさらに暗い活動銀河核(ライナー)である。天の川銀河も低光度活動銀河核である。中心の超大質量ブラックホールが吸い込むガスが少なく、セイファート銀河の約100分の1以下である。燃料切れの活動銀河核である。銀河の、約3分の1以上が低光度活動銀河核を持っている。近年、FSRQのデータとあわせて時代分布を調べたところ、56億年前ごろからFSRQの数が減り、とかげ座BL型天体は増えていったことがわかったという。かつて小さい銀河同士がひんぱんに衝突し大きな銀河へと成長していった時代は、ガスが銀河中心部に流れこみやすくガスの降着円盤が明るく輝くFSRQが多かったが、やがて銀河同士の衝突が少なくなりガスの供給は減る一方で、ガスを取り込むブラックホールは質量が大きく自転が速まり、蓄えられたエネルギーがパワフルなジェットを生み出し、とかげ座BL型天体やライナーとして観測されている、と研究チームでは見ている。
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