伎楽、雅楽などの面の影響とする説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 17:45 UTC 版)
「大天狗」の記事における「伎楽、雅楽などの面の影響とする説」の解説
まず有力視されているのが、伎楽で使われる伎楽面とされる説である。伎楽は、飛鳥時代に中国から伝えられた仮面劇で、奈良時代をピークに各寺院が専属の演者を抱えるほど盛んに行われたが、使われた面には鼻高で西域胡人の顔貌をしたものが多い。「治道」は赤ら顔で鼻が高く、鼻高天狗と非常によく似ている。「酔胡王」「酔胡従」なども、鼻高で西域胡人の顔貌である。喜多村信節などは、大天狗のモデルとして雅楽の「胡徳面」ではないかという説を唱えている。それに加えて知切光歳は、顔の醜怪さでは「抜頭面」「納曾利面」の方が天狗に近く、「蘇莫者面」「蘭陵王面」「荒序」なども一脈天狗に通ずるものがあると指摘している。
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