他の形への発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:33 UTC 版)
状況に応じて二枚金、穴熊、右玉、矢倉(特に天野矢倉や土居矢倉。3八玉・4八金型であるため、大住囲いは天野矢倉や土居矢倉と相性が良い。)、銀冠など他の囲いへの組み換えが行われることがある。 図3-1a・図3-1bは、大住囲いから土居矢倉への組み換えの例である。 1941/03/26上手△ 土居市太郎持ち駒:歩 持ち駒:なし▲ 和田庄兵衛図3-1a 上手が大住囲いに囲った局面 1941/03/26上手△ 土居市太郎持ち駒:歩二 持ち駒:なし▲ 和田庄兵衛図3-1b 上手が大住囲いから土居矢倉へと組み替えた局面 上手の土居市太郎は棒金で素早く一歩を回収すると、玉を大住囲いに囲って自陣を整備した(図3-1a)。その後、上手は下手の金矢倉を攻めながら土居矢倉へと組み換え、相矢倉の対局になった(図3-1b)。 その他、大住囲いから組み替えられる囲いの例を次に示す。(大住囲いは居飛車でも振り飛車でも用いられることから、特に左右を区別する必要がない場合、玉を右に囲った形のみを図示する。) 図3-2 大住囲いからの組み換え天野矢倉 図3-3 大住囲いからの組み換え中住まいに構えた大住囲い 後手側 居飛車大住囲いからの地下鉄飛車 先手側 耀龍四間飛車での1筋への地下鉄飛車図3-4 大住囲いからの組み換え地下鉄飛車 図3-5 大住囲いからの組み換え二枚金 図3-6 大住囲いからの組み換え振り飛車穴熊(右辺) 図3-7 大住囲いからの組み換え松尾流穴熊 図3-8 大住囲いからの組み換え箱入り娘 図3-9 大住囲いからの組み換え雁木右玉 図3-10 大住囲いからの組み換え右玉など また、乱戦に備えて玉を2八に移動させたり、端攻めに備えて玉を中央方向から左側へ移動させたりする展開になることがある。
※この「他の形への発展」の解説は、「大住囲い」の解説の一部です。
「他の形への発展」を含む「大住囲い」の記事については、「大住囲い」の概要を参照ください。
- 他の形への発展のページへのリンク