他の動物との共生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/08 14:48 UTC 版)
イソギンチャクは、さまざまな動物と共生していることが知られている。 最もよく知られているのは、魚類のクマノミ類との共生であろう。サンゴ礁に生息する、ハタゴイソギンチャクなど大型のイソギンチャクに見られる。クマノミ以外の魚もイソギンチャクに住み着いていることがあるが、クマノミとは異なり触手に触れてしまうと捕食される。 同様な関係は一部のエビやカニ類との間にも見られる。 ヤドカリ類の殻の上に着くものでは、イソギンチャクは、移動して砂地にまで進出できるし、ヤドカリは大型の捕食者から身を守れる、相利共生の関係にある。イソギンチャクとヤドカリの種の組み合わせはほぼ決まっている。それらのヤドカリがイソギンチャクを見つけると、ヤドカリは鋏でイソギンチャクを刺激する。そうするとイソギンチャクは自ら体を岩から離すので、ヤドカリはこれを自分の殻の上に移動させる。さらに、ある種のイソギンチャクは、自分で殻を分泌して、そこにヤドカリを住まわせるので、ヤドカリは成長しても引っ越しをしなくてすむようになる。 ヤドカリとカニには、鋏にイソギンチャクをつけるものがある。キンチャクガニはカニハサミイソギンチャクを両側の鋏で挟んで持ち歩き、敵に対してはそれを振りかざすようにする。 他に、カニや巻き貝などに着く種が知られているが、共生関係については不明である。
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