五灯厳統とは? わかりやすく解説

五灯厳統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 18:13 UTC 版)

費隠通容」の記事における「五灯厳統」の解説

順治10年1653年)閏6月、費隠は法嗣百癡行先檀越の徐昌治・士材らと禅宗史伝書『五灯厳統』を編修して刊行南宋の『五灯会元』を引き継いだ南宋以後の僧伝を掲載した。その意図禅林乱れをくい止め嗣法伝承正常化目指すことにあったが、曹洞宗遠門浄の『五灯会元続略』に対抗した内容となっており曹洞宗より臨済宗優れていることを示した。すなわち六祖慧能曹渓下の南岳系が青原系より優位であり、さらに曹洞宗の晦台元鏡永覚元賢は嗣法伝承されておらず、無明慧経、湛然円澄についてもその嗣法不明確であると独自の主張立てた。これに対して三宜明盂、遠門浄らが激しく対立し、その流通阻止するために浙江省府に訴訟した。この結果、費隠は敗訴。『五灯厳統』の板木は焼毀処分となってしまう。費隠も径山興聖万寿寺退出せざるを得なかった。その後、三宜明盂とは和解し費隠も径山住持として戻ることを許されている。 明暦3年(1657年)、費隠の法嗣隠元隆琦逸然性融などの支持受けて摂津普門福元寺(現大阪府高槻市普門寺)において『五灯厳統』を重刻した。『五灯厳統』は日本広く読まれ覆刻本が大陸にも伝わった

※この「五灯厳統」の解説は、「費隠通容」の解説の一部です。
「五灯厳統」を含む「費隠通容」の記事については、「費隠通容」の概要を参照ください。

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