乱数(列)の選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 03:06 UTC 版)
モンテカルロ法では状況に応じた乱数列の選択が重要である。また、結果の品質には使用する乱数の品質に依るところがある。 擬似乱数列 擬似乱数列は初期状態によって未来の数列がすべて決定されるので、いわゆる「真にランダム」ではないが、シミュレーションなどでは(他に非決定的な要素が無ければ)再現性がある、という重要な特性がある。 物理乱数 真の乱数が必要な場合や、擬似乱数列生成系の初期状態の設定のために良質の乱数が必要な場合は、物理現象を利用して物理乱数(真性乱数)を生成するハードウェアを利用する(ダイオードのPN接合部に生じる熱雑音を利用する方法がよく使われる。放射性元素を使うものもある)。 超一様分布列 逆に規則性の強い数列であり、数値積分に用いられる。超一様分布列を用いたモンテカルロ法を準モンテカルロ法という。超一様分布列のことを、低食い違い量列や準乱数列と呼ぶこともある。超一様分布列を数値積分に用いる目的は精度を高めることである。
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