九歌とは? わかりやすく解説

九歌

読み方:きゅうか

屈原の作とされる漢詩11篇。『楚辞』に収録されている。

九歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/09 01:35 UTC 版)

九歌九歌、拼音: Jiǔgē)は、中国戦国時代の詩人屈原による『楚辞』に収録された代表的な叙情詩群。古代楚国の祭祀歌謡を基に再編したとされ、神話的想像力と比喩的表現で知られる。

構成

全11篇から成る:

  1. 東皇太一 - 至高神への頌歌
  2. 雲中君 - 雲の神を讃える
  3. 湘君 - 湘水の男神への思慕
  4. 湘夫人 - 湘水の女神との別離
  5. 大司命 - 寿命を司る神
  6. 少司命 - 子孫を守護する神
  7. 東君 - 太陽神の巡行
  8. 河伯 - 黄河の神との交歓
  9. 山鬼 - 山中の精霊との出会い
  10. 国殤 - 戦没将士を悼む
  11. 礼魂 - 終曲の送神歌

文化的影響

  • 日本漢文学に影響を与え、平安時代の貴族が『九歌』を模した和歌を作った例がある
  • 近代では青木正児『九歌の研究』(1962)など学術的研究が進展
  • 現代中国でオペラ化や書道作品の題材として再解釈

研究文献

日本語

  • 竹治貞夫『楚辞研究』風間書房、1978年。 
  • 小南一郎『楚辞とその注釈者たち』朋友書店、2003年。ISBN 4892810932 

中国語

  • 游国恩『屈原』(北京出版社, 1963年)
  • 湯炳正『楚辞類稿』(巴蜀書社, 1988年)

関連項目

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