丸谷喜市とは? わかりやすく解説

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丸谷喜市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/26 09:01 UTC 版)

丸谷 喜市(まるや きいち、1887年明治20年)10月3日 - 1974年昭和49年)7月10日)は、日本経済学者神戸経済大学(現・神戸大学)初代学長、神戸大学名誉教授、甲陽学院中学校・高等学校第四代校長。


注釈

  1. ^ 長浜功は、宮守計『晩年の石川啄木』(冬樹社、1972年)を出典に、所属部隊を「歩兵第7連隊」と記しているが[3]、この当時旭川を衛戍地とした歩兵連隊は歩兵第26連隊歩兵第27連隊歩兵第28連隊である。
  2. ^ このときの岡田からの反応について長浜功『『啄木日記』公刊過程の真相』は、本文では「返事は書いていない」と記す[11]一方、巻末の「啄木日記関連事項略年表」には「『職務上の責任感と、啄木が明治文壇に重要な存在であるから焼却には反対する』旨の回答をした」とある[12]。岡田健蔵は後述のラジオ放送用に用意したとされる原稿(後日新聞に発表)で、「神戸商大の丸谷喜市博士が啄木からこの日記の焼却を託されたと言う事で私にその焼却を迫られたのでありますが(中略)私の職務と啄木が明治の文壇に重要な存在である点から考えてその焼却に絶対反対し来ったのであります」と記す一方「当時私は此問題に就いて一言も申上げて居りません」と述べている(原文の歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに修正)[13]
  3. ^ 宮崎郁雨は後に、この時期ある出版社が丸谷に日記出版を働きかけ、それが岡田宛書簡につながったと記した(「岡田君と啄木日記」雑誌『海峡』1947年2月号)[14]。長浜功はその出版社が(その後版権を入手して啄木全集を出す)改造社ではないかとしている[14]
  4. ^ このときの岡田の反応についても、長浜功『『啄木日記』公刊過程の真相』は、本文で「返事を出さなかった」とし[15]、巻末の「啄木日記関連事項略年表」では「『寄託者に非ざる第三者からの申出は筋違い』と峻拒する」とある[16]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 長浜功 2013, pp. 44–46.
  2. ^ 長浜功 2013, p. 41.
  3. ^ a b c d e 長浜功 2013, pp. 50–51.
  4. ^ 経済生活の本質及現象形態 - 国立国会図書館サーチ
  5. ^ a b c 20世紀日本人名事典. “丸谷 喜市”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年2月23日閲覧。
  6. ^ a b c 長浜功 2013, pp. 51–52.
  7. ^ 岩城之徳『石川啄木』吉川弘文館<人物叢書(新装版)>、1985年、pp.192 - 195
  8. ^ 岩城之徳『石川啄木伝』筑摩書房、1985年、pp.367 - 369
  9. ^ 長浜功『石川啄木という生き方 二十六歳と二ヶ月の生涯』社会評論社、2009年、pp.265 - 268
  10. ^ 長浜功 2013, pp. 42–43.
  11. ^ a b 長浜功 2013, pp. 61–63.
  12. ^ 長浜功 2013, p. 240, 啄木日記関連事項略年表.
  13. ^ 長浜功 2013, pp. 166–167.
  14. ^ a b 長浜功 2013, pp. 114–115.
  15. ^ a b c d 長浜功 2013, pp. 155–159.
  16. ^ 長浜功 2013, p. 241, 啄木日記関連事項略年表.
  17. ^ 長浜功 2013, pp. 159–170.
  18. ^ 長浜功 2013, p. 177.
  19. ^ 長浜功 2013, pp. 182–183.
  20. ^ 経済学原論 - 国立国会図書館デジタルコレクション


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