中華人民共和国の部首
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 00:31 UTC 版)
中華人民共和国では部首と画数に加えて筆画の形(筆形)を利用することが多い。筆形を「横・竪・撇・点・折」の5種類に大別し、これを五筆と呼ぶ。同一画数の文字は最初の画により、最初の画も同じなら第2画……のように配列する。これによって同一画数の字が検索しやすくなっている。 中華人民共和国の字書・漢字辞典では、日本同様に字義を重視して康熙字典に準じた部首を採用するもの、字形を重視して索引の便を図るものの両者が並立している。人部と亻部を別の部首に分離したり、人部と入部、日部と曰部をそれぞれ統合したり、行部を彳部に含めたりするなど、『康熙字典』の214部首とは違う扱いをしているものが多い。代表的な字書である『中華字海』は210部首、『漢語大字典』では200部首としている。『新華字典』の1971年版や『現代漢語詞典』初版の部首索引は189部首だった。 また、中華人民共和国では簡体字を正書法としており、例えば言偏は2画の「讠」に書き換えられるが、偏でない単体の「言」や脚にある「誓」などの場合は7画の「言」のままとなっている。「貝」の簡体字「贝」は、どの場所にあっても用いるが、この場合でも部首としての画数は7画のままのことが多い。
※この「中華人民共和国の部首」の解説は、「部首」の解説の一部です。
「中華人民共和国の部首」を含む「部首」の記事については、「部首」の概要を参照ください。
- 中華人民共和国の部首のページへのリンク