中村洋基とは? わかりやすく解説

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中村洋基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 08:57 UTC 版)

中村 洋基
生誕 (1979-02-27) 1979年2月27日(46歳)
栃木県足利市
国籍 日本
教育 早稲田大学 第一文学部
著名な実績 広告,プログラミング,Webデザイン,ラジオ
受賞 カンヌ国際広告祭 グランプリ・金賞
クリオ賞 グランプリ・銀賞
One Show 金賞
New york ADC 銀賞
D&AD イエローペンシル
ロンドン国際広告賞 グランプリ
アジア太平洋広告祭 グランプリ
文化庁メディア芸術祭受賞
公式サイト http://www.nakamurahiroki.com/
活動期間 2000 -

中村 洋基(なかむら ひろき、1979年2月27日 - )は、日本の広告クリエイティブディレクター、投資家、作家、パーソナリティ。

  • PARTY Founder / Creative Director
  • スタートアップスタジオcombo (PARTY子会社)代表取締役
  • 株式会社電通デジタル 客員ECD
  • 株式会社新たな細胞 COO / ECD
  • 株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND ECD
  • 株式会社LINEヤフー MS統括本部ECD(退任)
  • VALU取締役(退任)
  • 予防医療普及協会理事
  • 東京FM「澤本・権八のすぐに終わりますから。」司会進行・毎週ゲスト。

経歴

1979年栃木県足利市生まれ[1]。実家はとんかつ屋[2]栃木県立足利高等学校を卒業後に上京し、早稲田大学第一文学部に入学[3]

大学在学中は演劇の道に進み、やがては劇作家演出家になろうと考えていたが、当時加入していた劇団が解散してしまった為、進路を変更[4]。大学2年生のときにビデオジョッキーソフト「motion dive 2」のプログラムにサポートとして加わり、2000年よりフリーランスのWebデザイナー・プログラマーとして活動を開始[5]

2002年、1年留年後に大学を卒業、ニッポン放送を経て[4]電通で月・水・金アルバイトのウェブデザイナーとして参加[5][6][7]。当初の仕事は、プレゼン資料の一部をアニメーション化することだった。そのあとバナー広告で数々の広告賞を受賞し、5年ほど経験を積んだ後に正社員となった[4]

次第にキャンペーン全体を手がけるテクニカルディレクターとして活動する[5]

2004年、2006年、2008年、カンヌ国際広告祭ヤングコンペティション、サイバー部門日本代表。2006年と2008年はともに世界2位(世界一位はともにブラジルだった)。

その後、電通を退社し、2011年4月独立。伊藤直樹清水幹太川村真司らと「PARTY」を設立。クリエイティブディレクターとして、東京を拠点に活動中[8]。300以上の国内外広告賞の受賞歴があり、審査員歴も多数。

2014年4月、TOKYO FM「澤本・権八のすぐに終わりますから。」の第1回ゲストとして参加。そこでのトークを見初められ、第2回以降「毎週ゲスト」という名目で、実質レギュラーとなり司会進行を務める[9]

2016年11月、PARTYの社内ベンチャーとしてVALUを創業。自身も取締役として参加後、事業を小川晃平氏に譲渡。VALUはヒカル氏の炎上事件などに起因して2020年1月にクローズ

2017年7月、電通デジタルの顧問に就任。「ソーシャルプロジェクト」を立ち上げ・牽引。プロジェクトからはClioグランプリ、One Showゴールド、D&ADイエローペンシルを受賞した「SATO 2531」Spikes Asiaグランプリの「“名画になった海”展」、広告電通賞グランプリ「TEHAI」など多くのプロジェクトが生まれている。

2019年8月にはLINEヤフーのエグゼクティブクリエイティブディレクターに就任[10]

2018年、電通によるスタートアップアクセラレーションプログラム「GRASSHOPPER」を立ち上げ。

2019年、PARTYの子会社として沖縄にGYOKUを設立。「沖縄から世界に通じるデジタルクリエイティブカンパニーを目指す」をミッションに、バナーやLPなどの高品質な提供をする事業会社。

2021年、PARTYからのスピンアウト子会社としてスタートアップスタジオcomboを設立、同代表取締役。VALU以降傾倒していたスタートアップ支援事業を本格化。「スタートアップをつくる。伸ばす。」をミッションに、スタートアップに出資をしてマーケティング・クリエイティブをハンズオンで支援するスタイルを標榜。

2023年、FIELD MANAGEMENT EXPANDにパートナーとして就任。

2024年、サイバーエージェントとPARTYによる合弁会社「新たな細胞」のCOOに就任。

主な作品

バナー広告

  • フマキラー 「Fly」 「一発命虫!バイラルバナー」
  • ダイハツ 「Tanto」
  • 公共広告機構 「Driver’s eye」「過去」「小便小僧」「The blood」
  • ホンダ「Viewpoint」「Zoom in/out」「Transformer」「The Ten Commandments」
  • GENEON ENTERTAINMENT 「The knock」
  • SANKYO「Convenient Life」
  • クレハ「Wrap it!」
  • Microsoft / バスキュール「9 Hour Gesture!」
  • カンヌ国際広告祭ヤングコンペティション 2007年「Sport and Peace」

デジタルキャンペーン

  • 資生堂「uno」
  •  One Show展 2004「A pencil odyssey」
  • クレハ「きょうのおむすび」
  • 井上雄彦「Slam Dunk 10 DAYS AFTER]」「井上雄彦 最後のマンガ展」
  • ワールド通商 「The challenge of the CRAZY GENIUS 「求ム、天才。」」
  • 電通クリエーティブ塾2007
  • ソニー・コンピュータエンタテインメント 「どこでもラストガイ」
  • ASIAN KUNG-FU GENERATION 「マジックディスク」
  • ユニクロ「UNIQLO TRY」「UNIQLO LUCKY SWITCH」「UNIQLO COLLECTION 東京 2009」「UNIQLO LUCKY COUNTER」「UNIQLO LUCKY MACHINE」「UT PICKS」
  • TOTO 「TOTO TALK」「TOILET BIKE NEO」「S.G.T.K」
  • ホンダ「Ole! Ole! CR-Z」「Internavi Realization」
  • しろ「Cheers System」
  • 東京ガス「東京ガスストーリー」「ガスの仮面」「SWAN LAKE」
  • トヨタ「Backseat Driver」「TOYOTOWN」「しずかったー」「しずカー」「イマジン・エコドラ」「DRIVE-GO-ROUND」「FV2」「FCV PLUS」
  • マンガ「宇宙兄弟」-「MOON JUMP 地球にいませんでした」
  • ソニー「MAKE TV」
  • リアル脱出ゲームオンライン
  • ねごと 「ねごと3」
  • 警察庁・ヤフー・電通デジタル「TEHAI」
  • レディ・ガガ「GAGADOLL」
  • YKK AP「M.W.」
  • ネスレ「バレンタインポスト」
  • ファミリーマート「ファミペイすげー得チャレンジ」
  • ソフトバンク「バーチャル大合唱」「#見たことのない新聞広告」
  • あすには「佐藤さん問題 SATO2531」

テレビ番組

  • Eテレ「バビブベボディ」クリエイティブディレクター

ラジオ

  • TOKYO FM「澤本・権八のすぐにおわりますから。」毎週ゲスト・パーソナリティー。

主な受賞・審査員歴

受賞歴は金、銀、銅賞受賞以上のみ[5]。チームでの受賞を含む。作品名の横に広告主を記載。

主な受賞歴一覧
  • 年代不明
    • 文化庁メディア芸術祭受賞 - 受賞作品、広告主不明[8]
主な審査員歴一覧
  • 2006年 Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード
  • 2006年 D&AD賞
  • 2007年 Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード
  • 2007年 ロンドン国際広告賞
  • 2007年 国際アンディー賞
  • 2008年 ロンドン国際広告賞
  • 2008年 Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード
  • 2008年 東京インタラクティブアドアワード
  • 2008年 1-click award
  • 2008年 東京インタラクティブアドアワード
  • 2009年 Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード
  • 2009年 国際アンディー賞
  • 2010年 D&AD賞
  • 2011年 カンヌ国際広告祭 サイバー部門
  • 2013年 カンヌ国際広告祭 モバイル部門
  • 2015年 ACC インタラクティブ部門
  • 2018年 One Show
  • 2020年 ACC クリエイティブイノベーション部門

著書

  • 2008年 - 『Webデザインの「プロだから考えること」』 インプレスジャパン社(他7人との共著)

エピソード

  • 資産運用が苦手[3]
  • 幼少期に幼馴染の女の子のパンツを盗もうとして番犬に噛まれ、Webの可能性に目覚めたという[3]
  • 本人いわく「三角関数などの高度なプログラミングが苦手な為、バナー広告ばかりを制作していたら目立った。」とのこと[3]
  • 大手自動車メーカーのバナー広告においてクリック率33%を記録し、多くの賞を獲得した。当時の他のバナー広告のクリック率はおよそ0.1%程度であった[4][6]
  • Mixiアプリ「Ole! Ole! CR-Z」で「SNS上の自分の名前に『CR-Z』をつけたらCR-Zをプレゼント」したところ、83万人のユーザーが「CR-Z」と付記し、Mixiを出禁になった。
  • 2010年に「31歳にしてうんこをもらしました」という記事をブログに投稿。1日で6000Tweet、40万PVを記録し、ネット上で大きな話題となる[2][7]
  • ラジオ番組のTOKYO FM「澤本・権八のすぐにおわりますから。」では、第2回目にゲストとして呼ばれたあと、なぜか「毎週ゲスト」ということになり、出演しながらもホームページやFacebookの運用を担当。

脚注

  1. ^ 中村 洋基 | アドテック東京 2018 公式サイト”. アドテック東京 公式サイト. 2022年9月17日閲覧。
  2. ^ a b Togetter 激笑!31歳にしてうんこをもらしました
  3. ^ a b c d 技術評論社公式サイト 1月28日,第7回「中村洋基と木谷友亮のWeb業界一受けたくない授業」開催
  4. ^ a b c d CREATOR’S CAFE 電通 中村 洋基さん
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl Hiroki Nakamura Profile,Biograhy,Judges&Awards
  6. ^ a b 広告の未来の話をしよう。COMMUNICATION SHIFT 第3回
  7. ^ a b my Japan審査員紹介ページ
  8. ^ a b The Public 新しい技術による新しい物語のつくりかた by PARTY | 第4回 中村洋基
  9. ^ ラジオのパーソナリティで心がけていること|中村洋基 (旧)”. note(ノート) (2023年8月31日). 2025年6月5日閲覧。
  10. ^ 「ネット広告を“好かれ者”に」ヤフー ECDに中村洋基氏が就任。井上大輔氏と強力タッグ結成 | Agenda note (アジェンダノート)
  11. ^ a b 第1回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  12. ^ NY Festival 受賞作品紹介ページ「Fly」
  13. ^ a b c d e f g h 第2回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  14. ^ a b c d e f g h 第3回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  15. ^ a b c d e f g 第4回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  16. ^ a b c 第5回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  17. ^ 第2回:2007年度 受賞作品一覧
  18. ^ a b c d e f 第6回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  19. ^ 第3回:2008年度 受賞作品一覧
  20. ^ a b c d e f g 第7回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト
  21. ^ a b c d e 第8回東京インタラクティブアドアワード受賞作品リスト

外部リンク




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