中国の報道機関と報道の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 16:48 UTC 版)
「中国の人権問題」の記事における「中国の報道機関と報道の状況」の解説
中華人民共和国の報道機関としては、中国政府公式の報道機関である中華人民共和国国務院直属の機関・新華社通信、中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』『環球時報』、中国唯一のキー局であり、国営放送局でもある中国中央電視台(中国中央テレビ)などが世界的に知られている。 これらの報道機関はいずれも中国政府と緊密な関係にあり、中国政府を批判するような報道は一切なされない。 しかし、改革開放以後、タブロイド紙が爆発的に増え、テレビは地方局が多数開設されたため、中国政府公式の報道機関である上記3大報道機関の影響力は相対的に低下しているともいわれる。 しかし、新興報道機関は中小多数で熾烈な報道合戦を展開しているため、大衆の好奇心を刺激するような論評で大衆の関心の高い事柄を報道するが、そのうち政府への批判的な報道は当局から「整頓」と呼ばれる修正を命じられることが多く、「上と下を見つつ報道」しているといわれる。また、体制批判が出来ないため、矛先を日本を始めとする外国批判に向けているともいわれている。 なお、国境なき記者団による「世界報道自由度ランキング」では、180ヶ国中177位にランク付けされている。
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