両崖山とは? わかりやすく解説

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両崖山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 06:21 UTC 版)

両崖山
南側から見た両崖山
標高 251[1][2] m
所在地 栃木県足利市
位置 北緯36度21分12秒 東経139度26分52秒 / 北緯36.35333度 東経139.44778度 / 36.35333; 139.44778座標: 北緯36度21分12秒 東経139度26分52秒 / 北緯36.35333度 東経139.44778度 / 36.35333; 139.44778
両崖山の位置
プロジェクト 山
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両崖山(りょうがいさん)は、栃木県足利市にある標高251mの山。足利城跡でもある。市街(旧足利町)を象徴する山であり、旧足利市歌にも登場する。

概要

両崖山は、恋人の聖地にもなっている織姫神社から、日本三毘沙門天の最勝寺や大岩山、また関東百名山に選定されている行道山へと縦走できる中継地となっている。また、天狗山へと周回するコースの拠点にもなっている。

両崖山の山頂は足利城跡にもなっており、山頂部が本丸跡で、三方の尾根に作られた段郭と堀切などからなっており、かつての城の名残をとどめている。頂上には御嶽神社が鎮座する[3]

平安時代後期の天喜2年(1054年藤姓足利氏の初代足利成行が築城し、5代120年間使われた。その後、戦国時代には、足利長尾氏三代の長尾景長岩井山城から足利城に移り、修築したが、天正18年(1590年小田原北条氏に味方した六代の長尾顕長の没落とともに廃城となった。

山頂にはタブノキ自生樹が六本ある。タブノキはクスノキ科常緑広葉樹暖帯林のものである。以前はこの辺り一帯に自生していたようだが、度々の伐採のためほとんどなくなっており、僅かに六本残っているだけである。樹齢は約200〜250年と推定され、暖帯林の北限に自生の姿をとどめているものとして貴重である

両崖山を北上すると大岩トンネル上から北関東自動車道を眺めることができる。

2021年令和3年)2月21日午後、山頂付近で山林火災が発生した。強風の影響もあり消火活動は難航したが、3月15日に鎮火が発表された[4]。焼失した山林は約167ヘクタールに達した。その後の調査で火災の原因がたばこであると推定されたことから、2022年(令和4年)3月24日足利市議会は「足利市の美しい山林を火災から守る条例」を可決した[5]

登山

織姫神社から約1時間程度で登ることができ、最勝寺へも約1時間程度で縦走できる。コースは関東ふれあいの道にもなっている。山頂手前は急峻な斜面となっているので、注意が必要である。

ギャラリー

脚注

  1. ^ 国土地理院地図、2021年2月閲覧
  2. ^ 日本の主な山岳標高: 栃木県の山 - 国土地理院、2021年2月閲覧
  3. ^ GSJ地質ニュース 2022 vol.11 No.5”. 地質調査総合センター. 2025年3月2日閲覧。
  4. ^ 足利の山火事が鎮火 106ヘクタール焼く、けが人なし―栃木時事通信 2021年3月15日
  5. ^ たばこ“原因”の山火事受け 山林内での火の取り扱い禁止条例可決”. 日テレNEWS (2022年3月24日). 2022年3月24日閲覧。

関連項目




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