不意電弧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 23:53 UTC 版)
意図せずに発生する電弧放電が送電路、電子装置などに有害な影響をもつことが知られている。スイッチ、回路遮断器、リレー接続、ヒューズ、不完全なケーブルの断絶などが意図しない電弧放電の発生を引き起こすことがある。回路のスイッチが切られる際に、電流は即座にゼロ値にはならず、接触を切られた部分に一時的な電弧が形成される。 スイッチ装置の電弧への電気感受性は、一般的に電弧に耐え、消せる(消弧する)ように計画・設計される。また、スナバ回路で電弧を防ぐようにもすることがある。 回路がスイッチ装置の他に電弧を作るに充分な電流と電圧とをもった場合、電弧は導線の絶縁体を溶かし火災になる可能性もある。アークフラッシュは、電気によって爆発的な状態になり、人・設備などを危険にさらす。 電気機器における不意の電弧を抑制するには、油・不活性ガス・真空への没入、遮断器、接触器など様々な装置又は方法がある。
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