三相交流電化+三相交流誘導電動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:22 UTC 版)
「交流型電車」の記事における「三相交流電化+三相交流誘導電動機」の解説
初期の交流電化で試みられた方式。 しかし、架線等の送電設備と集電装置を3組みずつ設置しなければならないことや、速度制御が難しいことから、一部を除き普及することはなかった。 2020年現在は、専用の高架路線を建設するため送電線の配置が容易な、いわゆる新交通システムを除けば、安定した出力を保持する特徴(一定速)を生かしてラック式山岳鉄道で使用されている。スイスのユングフラウ鉄道とゴルナーグラート鉄道、フランスのラ・リューヌ登山鉄道、ブラジルのコルコバード登山電車の、計4路線の登山鉄道が運行中である。 現代のモーターとその制御システムは、ソリッドステートコンバーターで構築されているため、従来のようにシステムに起因する速度固定の問題も回避している。 ユングフラウ鉄道のパンタグラフ。細いものが2基並び、もう一つの電極は線路となる。 ゴルナーグラート鉄道とマッターホルン ラ・リューヌ登山鉄道の保存機関車(1924年製) コルコバード登山電車
※この「三相交流電化+三相交流誘導電動機」の解説は、「交流型電車」の解説の一部です。
「三相交流電化+三相交流誘導電動機」を含む「交流型電車」の記事については、「交流型電車」の概要を参照ください。
- 三相交流電化 三相交流誘導電動機のページへのリンク