三人称の信頼できない語り手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 23:21 UTC 版)
「信頼できない語り手」の記事における「三人称の信頼できない語り手」の解説
一人称の登場人物ではなく、ある登場人物に焦点を当てる一元視点の三人称小説(異質物語世界的)の語り手が、視点の限界から一種の信頼できない語り手と似た効果を生むとシュタンツェルは指摘する。また、物語を見回す全知の三人称の語り手も、重要な出来事を省略することによって読者や観客を騙す場合がある。 アンブローズ・ビアスの短編小説『アウルクリーク橋の出来事』(『ふくろうの河』)はその古い例で、語り手が述べるある男の物語は途中からすべて空想だったことが明らかになる。
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