一般のサンプリング周波数変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/05 15:20 UTC 版)
「サンプリング周波数変換」の記事における「一般のサンプリング周波数変換」の解説
変換が整数倍でも整数分の1でもないときは、 f 1 {\displaystyle f_{1}} と f 2 {\displaystyle f_{2}} の最小公倍数 f w o r k = L C M ( f 1 , f 2 ) {\displaystyle f_{\mathrm {work} }=\mathrm {LCM} (f_{1},f_{2})} を中間段階のサンプリング周波数とする。つまり、まずサンプリング周波数 f 1 {\displaystyle f_{1}} を f w o r k {\displaystyle f_{\mathrm {work} }} で補間し、次に f w o r k {\displaystyle f_{\mathrm {work} }} を f 2 {\displaystyle f_{2}} に間引きする。 ただしこれでは、信号を補間フィルタと間引きフィルタに連続して通すことになるが、両方とも実態はLPFなので計算量の無駄である。実際は、遮断周波数が低いほう、つまり、低い方のナイキスト周波数 min ( f 1 , f 2 ) / 2 {\displaystyle \min(f_{1},f_{2})/2} を遮断周波数とするLPFに1回だけ通せばいい。 f 1 {\displaystyle f_{1}} と f 2 {\displaystyle f_{2}} が簡単な整数比であるときは、これでうまくいく。しかし、たとえばデジタルオーディオにて需要が多い 44.1 kHz 系と 32 kHz 系間の変換では、最小公倍数が巨大な値(44.1 kHz と 32 kHz では 14.112 MHz、44.1 kHz と 48 kHz では 7.056 MHz)になるため、計算量を省略するテクニックが使われる。
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