一致としての対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 06:27 UTC 版)
バートランド・ラッセル とルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン は、ある命題が真であるためには、世界の事態と構造的な同型性を有していなければならないということを、それぞれ異なる方法で示した。例えば、「猫が絨毯の上にいる」という命題が真であるのは、世界にある猫がいてある絨毯があり、その猫が絨毯と上にいるという仕方で関係している場合でありその場合のみである。3つの要素(猫、絨毯、そしてそれらの間の関係:それぞれ主語、目的語そして命題の動詞に対応する)のうちどれか一つでも欠けている場合、その命題は偽である 。しかしながら、ある命題はこの方法に難題を与える。一例として、「まがいものの」「疑わしい」「ニセの」などといった形容詞は、名詞によって意味されるものを制約する通常の単純な意味を持たない。すなわち、「背の高い弁護士」は弁護士の一種だが、「弁護士かどうか疑わしい人」は弁護士の一種ではないかもしれない。
※この「一致としての対応」の解説は、「真理の対応説」の解説の一部です。
「一致としての対応」を含む「真理の対応説」の記事については、「真理の対応説」の概要を参照ください。
- 一致としての対応のページへのリンク