一点之繞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 01:12 UTC 版)
筆記の楷書では「干禄字書」でも見られるように点が1つである。上記のように之繞は「彳」と「止」の組み合わせ(「辵」)であり、楷書では「彳」(辵では「彡」の部分)の1画目を点とし、2画目・3画目を続けてフ形の折れに崩し、さらに「止」の横画(辵の5画目)と縦画(辵の6画目)を続けてフヘのような形に崩し、これらを滑らかに連続させた形である。 印刷書体である康熙字典体では彳の下を崩したフの部分を点とし、「二点之繞」の形にしたのであり、両者は字体自体が異なっている。それゆえ、筆記する場合にはすべて1画目だけを点にすればよいのであるが、印刷書体の表外字の影響を受けたものか筆記する際にも点を2つ書いてさらにフフと連続させる人がおり、混乱が生じている。 画数は台湾の「常用国字標準字体筆順学習網」(例:道)では4画となっている。1画目から順に示すと「丶」「フ」「フ」「ヘ」である。
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