一日許容摂取量

環境用語集

一日許容摂取量(ADI)

人間が毎日一生涯摂取し続けても健康に何ら悪影響が出ない量を一日許容摂取量(Acceptable Daily Intake)といいます。
ADIは，動物実験での無作用量に安全係数を乗じて得られ，mg/kg/日で表されます。安全係数は，通常無作用量の100倍が採用されています。

健康関連用語辞典

一日許容摂取量（イチニチキョヨウセッシュリョウ）

通常，人が一生，毎日食べ続けたとしても健康に影響を及ぼさないと判断される量として，一日当たりの体重1キログラムに対するmg数（mg/体重kg/日）で表されます。

ウィキペディア

一日摂取許容量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/09/21 00:43 UTC 版)

一日摂取許容量（いちにちせっしゅきょようりょう、英: Acceptable Daily Intake, ADI）とは、食品に用いられたある特定の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量を、体重1kgあたりで示した値をいう。単位はmg/kg bw/day,もしくはmg/kg 体重/日。日本語名称としては一日許容摂取量^[1]とも許容一日摂取量^[2]とも言う。

具体的な算出方法は、動物実験によって悪影響が見られなかった最大の量（無有害作用量、NOAEL）を安全係数で割って求める。安全係数としては、一般にマウスやラットなど実験動物とヒトとの種の違いを考慮して10倍をとり、さらに個人差を考慮して10倍を乗じた100倍を用いる。

「許容量」ではあるが、これが限界で少しでも超えると直ちに悪影響が出るというものではなく、くだけた表現をするなら「いくら何でもこれくらいなら問題ないだろう」として許容すると定めた量を意味する。「ここまでは悪影響がない、これを超えると悪影響が出る」という量ではなく、それはむしろ上記のNOAELに相当する。しかしヒトでNOAELを求めるような実験はできないため、事故による偶然のデータなどがある物質を除き、ヒトについてこの種の値は一般に不明である。

同様の概念で、意図的に加えるのではない汚染物質などの場合に用いるものは、TDI(Tolerable Daily Intake)「耐容一日摂取量」という。

脚注

1. ^ “食品の安全性に関する用語集（第5.1版）”. 内閣府 - 食品安全委員会. 2017年10月29日閲覧。
2. ^ “食品関係用語集”. 厚生省. 2017年10月29日閲覧。

関連項目

• 急性参照用量（ドイツ語版）
• 残留農薬
• 残留農薬等に関するポジティブリスト制度
• ドリフト (農薬)
• 食品添加物

外部リンク

• 『EICネット：環境用語集』　（財）環境情報普及センター
• 『化学物質と環境（2005年度版）：用語集』　環境省環境保健部環境安全課

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