ヴォーリャ (戦艦)
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ヴォーリャ(ロシア語Воляヴォーリャ;ウクライナ語:Воляヴォーリャ)はインペラトリッツァ・マリーヤ級戦艦の1隻で、ロシア帝国で建造された戦艦である。ロシアやウクライナの海軍で運用され、戦列艦(Линейный корабль;Лінійний корабель)に分類された。艦の規模からは弩級戦艦に分類される。名称は「自由」や「意思」を意味する一般名詞である。就役当時黒海艦隊の最強艦のひとつで、一時は艦隊旗艦を務め、またウクライナ時代には海軍の旗艦であった。
- ^ 黒海艦隊のページでは、これについて「思いがけぬ取得物はフランスの大砲設計者を歓喜させた」と表現する。つまり、ゲネラール・アレクセーエフの3連装主砲塔はダンケルク級戦艦の主砲塔の原型となったという表現である。同様に、Р. М. Мельников. Линейные корабли типа «Императрица Мария». — Санкт-Петербург: Гангут, 2003. — 48 с. — (Мидель-шпангоут № 3 (8) / 2003). — 999 экз. — ISBN 5-85875-024-9のようなロシアでの出版物でもそのような解説が見られる。しかしながら、本艦の接収以前に超弩級戦艦ノルマンディー級にてフランス新戦艦の砲塔の基本設計は定まっていた。また、ゲネラール・アレクセーエフの3連装砲塔は第一次世界大戦以前に設計された旧式のものでダンケルク級の設計時点ではすでに参考価値の低いものであったし、完成したフランス海軍の4連装砲塔とは形式も内部構造も全く異なっていた。従って、ゲネラール・アレクセーエフの砲塔がダンケルク級の砲塔に重要なアイデアを与えたとするロシア側の情報には、ロシアの公的機関がそう言っているという以上の説得力はない。
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- 2 ヴォーリャ (戦艦)の概要
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