ワクモの寄生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 04:09 UTC 版)
鶏に寄生して吸血を行うダニの一種で日本全国で寄生している。月に一回程度の薬剤散布が行われるが無吸血でも9か月生存し、産まれて9日で産卵開始するため清浄化は難しい。使用される薬剤はスピノサド、ネグホン、ボルホ、ETB、バリゾン、ゴッシュなどがあり、単剤では100%の致死効果が得られなかったり、同一薬剤の長期連続使用は薬剤耐性につながるため複数の薬剤が使用される。散布時の薬剤は鶏にも降る。吸血された鶏は、かゆみ、吸血部分の脱羽、皮膚炎、貧血などを呈し、死亡例もみられる。 平成31年2月に日本から台湾へ輸出した卵から、スピノサドが台湾の残留農薬基準値 0.05ppmを上回る0.14ppmが検出されて輸入が差し止められた。日本の基準値は0.5ppmで、台湾や香港の0.01ppmに比して緩い。
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