ワクチン突破感染「breakthrough infection」

実用日本語表現辞典

ブレークスルー感染

読み方：ブレークスルーかんせん
別表記：ワクチン突破感染「breakthrough infection」
英語：breakthrough infection

ブレークスルー感染は、ワクチンの予防接種を終えた後に感染すること。主に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）について、ワクチン2回接種を行った後に感染すること、を指す意味で用いられる語。

ワクチン（vaccine）は、無害化した病原体などの「抗原」のこと。これを体内に取り込み、生体内に抗体を生成させることで、いわゆる免疫を獲得する。新型コロナウイルスは、さまざまな「変異株」が出現しており、それまでのワクチン接種で獲得できた免疫が効きにくくなりやすい。そのため免疫を突破（ブレークスルー）して感染してしまう状況が比較的多く発生すると考えられている。

また、ワクチン接種の効果は、時間が経つと徐々に弱まるされる。時間の経過と共に体内の抗体は減ってゆくため、場合によっては変異株でない従来型の株にも感染する可能性がある。

参照サイト：
「ワクチン接種後のブレークスルー感染」 なぜワクチンと感染予防対策の両方が必要なのか ―― 厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A

（2021年9月9日更新）