ロシュ・ローブの定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/09 13:13 UTC 版)
「ロシュ・ローブ」の記事における「ロシュ・ローブの定義」の解説
円形の軌道を持った連星系では、物体と一緒に回転する座標系を用いるのが便利である。この非慣性系では、重力の他に遠心力を考える必要がある。この2力はスカラーポテンシャルで表すことができ、そのため例えば恒星の表面は等位面上にある。 両方の恒星の近傍では、重力ポテンシャルが同じ面はおおよそ球状で、最も近い恒星と同心である。恒星系から遠く離れたところでは、等位面はおおよそ恒星の中心に向かう軸と平行な楕円体である。等位面は系のL1ラグランジュ点で自身と交差し、2つのうち1つの恒星を中心とした8の字の形になる。この等位面がロシュ・ローブの定義である。共回転系における物質移動には、コリオリの力が働いているように見える。コリオリの力が保存力ではないことは、ロシュ・ローブモデルからは出てこない。(即ちスカラーポテンシャルでは表せない。)
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