ロシアとキルギスの主題による序曲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ロシアとキルギスの主題による序曲の意味・解説 

ロシアとキルギスの主題による序曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:27 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ロシアとキルギスの主題による序曲作品115は、ドミートリイ・ショスタコーヴィチが作曲した演奏会用序曲。タイトルは「ロシアとキルギスの民謡による序曲」や、「ロシアとキルギスの民謡の主題による序曲」と表記されることもある。

概要

ショスタコーヴィチは、1962年に初めてソヴィエト最高会議代議員に選出され、またロシア連邦共和国作曲家同盟の幹部として、公式行事にいろいろ参加することになった時期でもあった。

この序曲は、1963年6月1日から10日にかけてキルギスのロシアへの自由加盟百年祭と同時に開催されたロシア・ソヴィエト音楽句間へ出席した際に着想されたもので、この行事を祝う作品といわれている。作曲が始められたのは1963年の秋頃にレニングラード(現サンクトペテルブルク)郊外のレーピノで行なわれた。曲の完成はモスクワで、同年11月2日にフルンゼ市(現ビシュケク)のオペラ・バレエ劇場で、また11月10日にモスクワでイワノフ指揮のソヴィエト国立交響楽団の演奏で初演された。しかし初演の日付は10月10日の記述があり、この日付については混乱が生じている。

序奏つきのソナタ形式によるこの序曲は、ロシアの民謡「おお、放浪の人よ」と、キルギスの民謡「ティリルダン」と「オプ・マイダ」の3つの旋律が元になっているといわれている。ショスタコーヴィチの管弦楽作品の中で重要な位置を占めているといえないが、手堅いオーケストレイションにショスタコーヴィチの熟練の技が見られ、人気の高い「祝典序曲」作品96には十分に匹敵している作品といえる。ショスタコーヴィチの管弦楽作品の中でも、ごく希に演奏されている。

楽器編成

演奏時間

スコア記載は約8分だが実際は9分ほどかかる。

構成

上記でも述べたように、序奏つきのソナタ形式で、独特の色彩で綴られる簡素で素朴な旋律部分と野性味が溢れる激しい舞曲の対照的な2部からなる序曲である。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロシアとキルギスの主題による序曲」の関連用語

ロシアとキルギスの主題による序曲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロシアとキルギスの主題による序曲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロシアとキルギスの主題による序曲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS