レム9000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/15 14:38 UTC 版)
「国鉄レム5000形貨車」の記事における「レム9000形」の解説
貨物列車の高速化の流れに対応するために、二軸貨車はヨンサントオ(昭和43年10月ダイヤ改正)でそれまでの最高速度が65km/hから75km/hに引き上げられ、レム5000形もこれに対応していた。しかしさらに高速化を進めるために二軸車の85km/h対応化が計画され、その試作車としてレム9000形が1968年(昭和43年)に2両(レム9000, レム9001)、三菱重工業と日本車輌製造で製造された。車体はレム5000形2次型と全く同一であり、走り装置に一軸台車を使用している点が異なっていた。 落成後は、塩釜港駅常備となり、走行試験に供された。走行試験では85km/h走行に一応成功したが、結局85km/hの貨物列車は本格的に運行されることはなく、本形式も量産されなかった。そのまま逆に65km/h指定の「ロ」標記がなされ、重保冷を示す青帯と65km/h制限を示す黄帯を両方巻いた特異な外観の状態で長らく放置され、1978年(昭和53年)に廃車された。
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