リーブとイングヴァソンによる再構築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 03:54 UTC 版)
「エントロピー」の記事における「リーブとイングヴァソンによる再構築」の解説
1999年にエリオット・リーブ(英語版)とヤコブ・イングヴァソン(英語版)は、「断熱的到達可能性」という概念を導入して熱力学を再構築した。「状態Yが状態Xから断熱操作で到達可能である」ことを X ≺ Y {\displaystyle X\prec Y} と表記し、この ≺ {\displaystyle \prec } の性質からエントロピーの存在と一意性を示した。この公理的に基礎付けされた熱力学によって、クラウジウスの方法で用いられていた「熱い・冷たい」「熱」のような直感的で無定義な概念を基礎から排除した。温度は無定義な量ではなくエントロピーから導出される。このリーブとイングヴァソンによる再構築以来、他にも熱力学を再構築する試みがいくつか行われている。
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