リムフィヨルドとは? わかりやすく解説

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リム‐フィヨルド【Limski Fjord】

読み方:りむふぃよるど

クロアチア西部イストラ半島西岸にある狭湾。ロビニ北方約5キロメートル位置する実際に氷食によってできたフィヨルド地形ではなく、パジンチツァ川の刻んだ谷が約10キロメートルにおよぶ狭湾になったもの。リム湾

リム‐フィヨルドの画像
撮影Anita Szeicz http://goo.gl/EUQuZ

リムフィヨルド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 15:27 UTC 版)

位置

リムフィヨルドデンマーク語: Limfjorden)は、ユトランド半島北端にある海峡。ユトランド半島とヴェンシュセルチュー島を分けるものであり、カテガット海峡北海を結んでいる。長さは約180km。細長く入り組んだ形状をしており、海峡の中にはモース島がある。また、複数の橋が架けられており、半島とヴェンシュセルチュー島・モース島を結んでいる。

リムフィヨルドの西端、北海に面した部分は砂州が発達している。ここでは、歴史時代に海峡が閉塞した記録が残されている。古くは北海とバルト海を結ぶ波浪が穏やかな航路として利用され、西暦1027年にはクヌーズ2世が通行したとされている。中世デンマークの歴史家のサクソ・グラマティクスは西暦1200年頃に閉塞したことを記している。1825年2月3日に嵐により、砂州の北端が崩壊し、アガ水道が形成された。1862年の嵐の際にはアガ水道より南へ約10kmの地点が侵食され、チュボレン水道が形成された。アガ水道は1877年までに再び閉塞された。現在は北からアガ地峡英語版(アガ・タンゲ Agger Tange)の砂州が、南からハーボエア地峡(ハーボエア・タンゲ Harboør Tange)の砂州が南から伸び、中ほどにチュボレン水道が開けている地形となっている。

リムフィヨルド周辺には塩性湿地砂地草地汽水域ラグーンヨシ原アマモ藻場が多く、ハマシギエリマキシギコザクラバシガンハイイロガンシロハラネズミガンオオハクチョウコハクチョウコブハクチョウヒドリガモオオバンなどの水鳥およびゼニガタアザラシが生息している。西部のアガ地峡・ハーボエア地峡一帯[1]、中央部のモース島北東部とレグステア英語版の間の広い水域[2]およびオールボー西側のニベ英語版一帯の広い水域[3]の3ヶ所はラムサール条約登録地である。

リムフィヨルドに面した町としては東部にオールボー、西部にニュクービン・モースがある。

脚注

  1. ^ Nissum Bredning with Harboore and Agger Tange | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月19日閲覧。
  2. ^ Vejlerne and Løgstør Bredning | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月19日閲覧。
  3. ^ Ulvedybet and Nibe Bredning | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年1月1日). 2023年4月19日閲覧。


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