リサーチトライアングルパークとは? わかりやすく解説

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リサーチ・トライアングル・パーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 00:47 UTC 版)

リサーチ・トライアングル・パーク本部

リサーチ・トライアングル・パーク: Research Triangle Park、略称:RTP)は、アメリカ合衆国東海岸南部のノースカロライナ州の「リサーチ・トライアングル」地域に立地するリサーチ・パーク。同州中央部の三都市、ダーラム、州都・ローリーチャペルヒル、およびそれぞれにあるデューク大学ノースカロライナ州立大学ノースカロライナ大学チャペルヒル校を結ぶ三角形(トライアングル)がその名の由来である。約28km²の敷地に170社以上を抱え、42,000人を雇用する。スタンフォード大学を筆頭とするシリコンバレーMITを筆頭とするルート128, コーネル大学を筆頭とするシリコンアレーと並び、全米最大級のハイテクパークである[1]。パークの土地4分の1はウェイク郡に属するが、大部分はダーラム郡に属している。

概況

リサーチ・トライアングル・パークはデューク大学ノースカロライナ州立大学ノースカロライナ大学チャペルヒル校、州政府、地方政府および研究開発企業の利害が一致した形で1959年に設立された。公園が立地している土地は、カール・ロビンスが購入したものであった。現在では、リサーチ・トライアングル・パークは全米有数のハイテクパークである。アラバマ州ハンツビルのカミングス研究公園やリッチモンドのバージニア・バイオテクノロジー研究公園(Virginia BioTechnology Research Park)と並んで、リサーチ・トライアングル・パークは「東海岸」を代表する世界的な科学技術のリーダーシップの中心地となっている。

位置的には、リサーチ・トライアングルの中でもやや西のほうにあり、ダーラム市やチャペルヒル市、ローリー市を中心地域とする。敷地の大部分はダーラム郡に属し、一部がウェイク郡にまたがっている。公園の管理には非営利団体であるリサーチ・トライアングル財団が当っている。

立地する企業と団体

民間企業

リサーチ・トライアングルは約28km²の敷地に300社を抱え、55,000人を雇用している[2]。従業員が多い民間企業を見ると、IBMが約8,000人の従業員を抱える、世界では同社のインド拠点に次いで最大の業務拠点を置いている。次にシスコシステムズは約5,000人の従業員を抱える。金融関係のフィデリティ・インベストメンツ(3,600人)、クレディ・スイス(2,700人)が事務処理・技術センターを持つ。また地元のRTI International(2,009人)も様々な研究・開発サービスを提供している。英系製薬メジャーのグラクソ・スミスクラインは、同社最大の研究開発センター(従業員数:2,000人)をリサーチ・トライアングル・パークに置いており、同じウェイク郡のゼビュロン(Zebulon)には工場(従業員数:900人)がある[3]

公的機関・非営利団体

アメリカ国立衛生研究所が国立環境衛生科学研究所(National Institute of Environmental Health Sciences)を以前からここに開設している。また、国際純正・応用化学連合(IUPAC)が事務局を置いている。

敷地外

パークの北側のモリスビルには米国レノボの本社など、パークの南側のケーリーにはSAS研究所などが所在するなどの普及効果も出している。

交通

リサーチ・トライアングル・パーク付近の道路図

リサーチ・トライアングル・にほぼ接してローリー・ダーラム国際空港があり、国内および海外の航空路線が発着している。鉄道はアムトラックがローリー・ユニオン駅(Raleigh Union Station)およびケーリー駅(Cary station)があり、アムトラックのアメリカ東海岸路線列車(ニューヨーク市マイアミ)およびノースカロライナ州横断鉄道路線列車(ローリー~シャーロット)を利用できる。

パーク内には州間高速道路40号線やノースカロライナ州道147号線(Durham Freeway)が通っている。国道70号線 (アメリカ合衆国)はパークの北側を、ローリーとダーラムをローリー・ダーラム国際空港経由で結ぶ。ローリーには国道1号線と外環状線と内環状線が通っている。

参考文献

  • Link, A.N. A Generosity of Spirit: The Early History of the Research Triangle Park. Research Triangle Park. The Research Triangle Foundation of North Carolina. 1995年.
  • Link, A.N. From Seed to Harvest: The Growth of the Research Triangle Park. Research Triangle Park. The Research Triangle Foundation of North Carolina. 2002年.

外部リンク

座標: 北緯35度54分29秒 西経78度51分46秒 / 北緯35.90806度 西経78.86278度 / 35.90806; -78.86278


リサーチ・トライアングル・パーク(Research Triangle Park)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 08:32 UTC 版)

ノースカロライナ州立大学」の記事における「リサーチ・トライアングル・パーク(Research Triangle Park)」の解説

リサーチ・トライアングル牽引する三大学のうちの一校である。他の2校は世界屈指の名門大学であるデューク大学ノースカロライナ大学チャペルヒル校であり、これら3大学中心とした研究地域はリサーチ・トライアングル・パーク(Research Triangle Park)と呼ばれる世界で有数研究開発地域である。また、リサーチ・トライアングル・パークは博士号保有者割合極めて高い地域としても知られる

※この「リサーチ・トライアングル・パーク(Research Triangle Park)」の解説は、「ノースカロライナ州立大学」の解説の一部です。
「リサーチ・トライアングル・パーク(Research Triangle Park)」を含む「ノースカロライナ州立大学」の記事については、「ノースカロライナ州立大学」の概要を参照ください。

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