ランチア IZMとは? わかりやすく解説

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ランチア IZM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 03:33 UTC 版)

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ランチア IZM
第二次世界大戦中、ユーゴスラビアドイツ軍に使用されるランチアIZM
基礎データ
全長 5.70 m
全幅 1.94 m
全高 2.40 m
重量 4.2 t
乗員数 6 名
装甲・武装
装甲 9 mm
主武装 サン・エティエンヌ8mm機関銃1907年式(en:St. Etienne Mle 1907) ×3
副武装 ショシャ軽機関銃 ×4
機動力
速度 60 km/h
エンジン ランチア4940cc 4気筒液冷ガソリン
35 HP
行動距離 300 km
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ランチア IZMLancia IZMまたはLancia 1 ZMAutoblinda Mitragliatrice Lancia Ansaldo IZM)は、第一次世界大戦中にイタリアで開発された 4輪装甲車である。第一次世界大戦末期、オーストリア=ハンガリー帝国軍との戦闘に使われたほか、後にはスペイン内戦でも使われ、一部は第二次世界大戦に入っても使用されていた。

開発と生産

ランチア IZ トラックをベースに開発されたランチア IZMは、当時としては先進的なデザインを持った装甲車であった。回転砲塔に2挺、車体後部に1丁の機銃を備え、後期の型はさらに砲塔上部にも機銃を装着、当時としては強力な火力を備えていた。

第一次大戦中の戦訓により、車体前上部には、ワイヤー切断用のレールが装着された。ランチア社により、1918年中に約120両が生産された。

戦歴

第一次世界大戦中、ランチア IZM は、イタリアの戦域の地形上の問題から広くは使われなかったが、小数が北部山岳地でのオーストリア=ハンガリー軍との戦闘に投入された。

第一次世界大戦後、多数が北アフリカに送られ、警備任務に就いた。またアルバニアに送られたIZMは、後多年に渡って、同国唯一の装甲戦力となった。一部のランチア IZM は、スペイン内戦時、イタリアの派遣軍によって使用されたが、この時期にはすでに旧式化が目立ち、満足な活動はできなかった。

第二次世界大戦中後半になっても、ドイツ国防軍に接収された車輌がユーゴスラビアでの警備任務等に使用されていた。

使用国

イタリア王国
アルバニア
ドイツ国

参考資料

  • Trewhitt, Philip, Armored Fighting Vehicles. New York, NY: Amber Books, 1999, p.151. ISBN 0-7607-1260-3.
  • Pignato, Nicola, AUTOBLINDOMITRAGLIATRICE ANSALDO (LANCIA 1 ZM, 1917), BELLONA military vihicle prints series 33, 1974

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