ラングとランガージュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:58 UTC 版)
「ランガージュ」の記事における「ラングとランガージュ」の解説
ラング(仏:la langue, les langues)は、言語共同体における社会的規約の体系としての言語の側面を指し、これによって分節化の能力は発揮される。逆にいえば、ラングという社会的規約の言語体系がなければ、ランガージュという言語の分節化能力は発揮されないということである。 個人「精神病を条件づける(もしくは、精神病を精神病たらしめる)構造的な要因は、「父の名」が主体(仏:Sujet)によって排除されることである」というラカンの解釈は、精神病の理解を大きく前進させた。 大文字の他者が自立的な法=父の名によって支配されているということは、すなわち、社会が個々の主体の自由にはならない欲望をもっている、ということに他ならない。そこに生成する欲望は、どのような個人(たとえ専制君主的な王であろうと)の自由にもならない。
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