ライヴの録音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 10:22 UTC 版)
「グレイトフル・デッド」の記事における「ライヴの録音」の解説
この時期の他のいくつかのバンド同様、グレイトフル・デッドはファンにコンサートの自由な録音と交換を許可した。長年に亘って、会場では録音者(テーパーと呼ばれる)のマイクが林立し、公式なサウンドクルーの問題となっていた。結局これは、サウンドボードセクション後方にテーパー用のセクションが確保されることとなり、特別な「テーパー」チケットを購入することでこのセクションで録音ができるようになった。しばしばサウンドクルーはテーパーに対してサウンドボードに録音機を直接接続するのを許可した。そして、それは特別なコンサート記録テープとなった。バンドはこの様にして録音されたテープを営利目的で無い限り交換することを許可し、ライヴへのさらなる動員を促した。 近年、archive.orgが彼らのサイトでどの録音をダウンロードすることができるかといういくつかの論争があった。現在全ての録音がダウンロードできるけれども、サウンドボード録音はダウンロードできず、ストリーミング配信のみである。 グレイトフル・デッドによる約2,350回のショーで、およそ2,200回はテープに録音され、そのほとんどはオンラインで存在する。バンドはこれらのテープを早い時期から収集し、カタログ化を行い、ディック・ラトバラがその管理者であった。『Dick's Pick』はラトバラに因んで名付けられた。1999年にラトバラが死去すると、デヴィッド・レミューが後を引き継いだ。グレイトフル・デッドのライブ1,590回分のサブセットからのコンサート・セットリストは、どの曲がコンサートで演奏され、どのような演奏の違いがあるか比較するため、Last.fmの会員はオンラインで聞くことができる。『Marketing Lessons from the Grateful Dead: What Every Business Can Learn From the Most Iconic Band in History』でデヴィッド・ミアマン・スコットとブライアン・ハリガンは、テーパー・セクションでの自由な録音とテープの交換がグレイトフル・デッドのファンを増やした重要な一因と特定している。
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