ヨハン・クリストフ・ペープシュとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 音楽家 > 作曲家 > ドイツの作曲家 > ヨハン・クリストフ・ペープシュの意味・解説 

ヨハン・クリストフ・ペープシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/08 07:52 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ヨハン・クリストフ・ペープシュ

ヨハン・クリストフ・ペープシュJohann Christoph Pepusch, 1667年 ベルリン - 1752年7月20日 ロンドン) は、国際的に活動を行ったドイツ出身の後期バロック音楽作曲家。1700年ごろ以降はイギリスで活躍したためジョン・クリストファー・ペープシュの名でも知られる。

生涯と活動

ヨハン・クリストフ・ペープシュは1667年、ベルリン聖職者の息子として生まれた。彼はこの地で最初の音楽教育を受け、14歳で宮廷での仕事に就くが、1698年にその仕事を辞めてしまう(理由は不明である)。その後ペープシュはこの地を離れ、まずアムステルダムへ行き、1700年頃にはロンドンへ移り、この地に定住した。

ロンドンで、ペープシュは最初ヴィオラ奏者として活動し、すぐに作曲家劇場支配人、音楽理論家およびオルガニストとしての活動も行うようになった。

1710年に彼は、過去の時代、特にエリザベス1世の時代の音楽を研究・上演することを目的とした「声楽アカデミー」の設立者の一人となった。このアカデミーは後に1726年になって「古楽アカデミー」Academy of Ancient Music と改名された。(現存する同名の楽団は、このアカデミーにちなんで名付けられたもので、日本では「エンシェント室内管弦楽団」と呼ばれている)。彼はアカデミーの指揮者を亡くなるまで勤めた。

1710年から1730年にかけての間、ペープシュは圧力を受けて数多くの自作の楽曲を提供した。また1715年頃-1720年頃にスウェーデンのユーハン・ヘルミク・ルーマンを指導し、後にルーマンはスウェーデン音楽の父と呼ばれるようになった。

彼は1713年オックスフォード大学の音楽教師に昇格した。晩年の20年間、ペープシュは古楽の研究に時間を費やした。1752年、ロンドンで逝去。

作品

ペープシュの作品としては、1728年に製作された「乞食オペラ Die Bettleroper」(音楽:ペープシュ、脚本:ジョン・ゲイ)が有名である。クルト・ヴァイルの「三文オペラ」やベンジャミン・ブリテンの「乞食オペラ」等はこの作品に基づいている。他にも舞台音楽教会音楽、さらには多くの協奏曲オーボエヴァイオリンおよび通奏低音付きのトリオ・ソナタなども作曲している。

  • バラッド・オペラ
    • 「乞食オペラ」 (1728年に序曲、1729年に歌の伴奏)
    • 「ポリー」 (1729年)
    • 「結婚」 (1729年)
  • 協奏曲集 Op.8 (1717年)
    • 第1番 ヘ長調
    • 第2番 ト長調
    • 第3番 ヘ長調
    • 第4番 ヘ長調
    • 第5番 ハ長調
    • 第6番 ヘ長調
  • オーボエ協奏曲 ト短調
  • 五重奏曲 ヘ長調 (リコーダー2、ヴァイオリン2、通奏低音)
  • トリオ・ソナタ イ短調 (リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  • トリオ・ソナタ ト短調 (リコーダー、ヴァイオリン、通奏低音)
  • リコーダー・ソナタ ニ短調 (リコーダー、通奏低音)
  • リコーダー・ソナタ ヘ長調 (リコーダー、通奏低音)
  • カンタータ 「コリドン」 (ソプラノ、リコーダー、通奏低音)

参考文献

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヨハン・クリストフ・ペープシュ」の関連用語

ヨハン・クリストフ・ペープシュのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヨハン・クリストフ・ペープシュのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヨハン・クリストフ・ペープシュ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS